▼ 特別記事 「エネルギー問題とバイオマス」[4/4]

ビジネス情報誌 東京商工リサーチ発行
「TSR情報[B's]2005新春特集号」掲載

特別記事
「エネルギー問題とバイオマス」

地球の自然環境の中で繰り返し得られるエネルギー「バイオマス」。各国から注目されるこの「再生可能エネルギー」を、現状・将来性・利活用などさまざまな角度から探ります。 [PDF版248kbyte]

バイオマスエネルギーへの期待

バイオマス産業社会ネットワークのホームページには,全世界で光合成によって植物細胞の総量は年間1,000〜1,500 億トンで、これらから生産できるエネルギー総量は、現在世界で消費されているエネルギーの総量のおよそ10倍に相当すると記載されています.実際の利用となると様々な制約を受けますが,量的にも決して小さいものではありません.現時点でも「バイオマス」は,世界の一次エネルギーの約12%(大部分は開発途上国)を占め,石油、石炭、天然ガスに次ぐ量となっています.

「バイオマス」は資源循環という観点から非常に理想的なものです.日本では再生可能エネルギー関連の研究開発予算としては「太陽光発電」と「地熱」の比重が大きく,続いて「風力」,「バイオマス」の順となっており,「バイオマス」に対してもかなりの投資がなされています.また,自治体を始めとして種々のバイオマス利活用の取り組みが積極的に行われており,種々の実証プラントが建設,運転されています.「バイオマスエネルギー」の利活用に際しては技術的な課題も決して少なくありませんが,これらの課題を乗り越え,今後,より一層の展開を期待したいと思います.

筆者:スリー・アール 菅井弘

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